ディラン好きの日記

転がる石のように

平成生まれに聴いてほしい!ディランおすすめ曲ベスト7(初級編)

 
こんばんは、ディラン好きです。
前にディランを知るにあたって聞いてほしい曲を紹介しましたが

これだけは聴いてほしい!ディランおすすめ曲ベスト5(入門編) - ディラン好きの日記

正直、これだけじゃ足りません。ビートルズ世代にとっては常識の名曲がまだまだあります。

なので今回は初級編として7曲好き勝手に選んでみました。ディランをある程度知っている人はまた答え合わせのつもりで見てって下さい。

部長や課長と仲良くなりたいゆとり世代のあなた!

これさえ知っていれば一目置かれるかも!?

 

 

第7位 Mr. Tambourine Man

Mr. Tambourine Man

Mr. Tambourine Man

 ミスタータンブリンマンは、ディランがザ・バーズに楽曲を提供し、それが大ヒットしたので、ザ・バーズVer.の方が聴き覚えがあるかもしれません。

The Byrds Mr Tambourine Man Remastered - YouTube

この唄の歌詞は詩人としてのディランが強く出ていて、抽象的で脈略がなく、私は意味がよくわかりませんでした笑

でも古びたバーで酒を飲みながら「へい、Mr.タンブリンマン!なにか一曲やってくれよ!」みたいにヤジを飛ばしているディランの姿が浮かびます。もうそんな雰囲気だけで私は好きになっちゃうのです。

 

第6位 Just Like A Woman

Just Like a Woman

Just Like a Woman

 これは当時ディランがつき合っていた芸術家の女性のことを歌ったものだと言われています。「大人のように振る舞うあいつも、か弱い少女なんだぜ」とディランは言っています。あのしゃがれ声で。かっこ良すぎませんか?

ディランはもっと女性に支持されても良いのではないでしょうか…。

 

第5位 Tangled Up In Blue

Tangled Up In Blue

Tangled Up In Blue

プロテストソングを歌うイメージの強いディランですが、けっこう恋愛ものも多かったりします。ディランの曲の歌詞の中に出てくる女性は、どこかワケありというか、陰を感じます。その陰が時代性と絡まって描写されるところに、あの時代を生きていない私は魅力を感じてしまうのかもしれません。 その世界はほんとにブルーにこんがらがっています。

 

第4位 If Not For You

If Not for You

If Not for You

 この曲が好きな理由は、なんといってもポップなメロディです。

歌詞もディランにしてはめずらしく、ストレートなラブソングです。

ポップとしゃがれ声のアンマッチさが、実はマッチしているという、なんともパラドキシカルでまいっちんぐです。

 

第3位 Knockin' On Heaven's Door

Knockin' On Heaven's Door

Knockin' On Heaven's Door

 この唄はビリー・ザ・キッドという西部劇映画の主題歌として作られました。そこから連想すると、戦いの中で撃たれ、ちょうど生死を彷徨っているガンマンの状況を歌っていると考えられますが、「ママ、このバッチを外してくれ。もう使い物にならないんだ」「ママ、この銃を取り上げてくれ。もう彼らを撃てないよ」という歌詞、そしてそれに続く「天国の扉を叩いている…」というリフレインは遠回しに、戦争批判をしているプロテストソングだと解釈する人も多いそうです。

神々しい雰囲気のディランVer.ですが、

個人的にはレゲエ風にアレンジされたエリッククラプトンのカヴァーも好きです。

 Knockin' on Heaven's Door by Eric Clapton - YouTube

 

第2位 My Back Pages

My Back Pages

My Back Pages

 個人的にこれ、かなり好きです。

まずタイトルが良い。My Back Pagesは『僕の半生記』とでも訳せば良いのでしょうか。ディランが自分自身の人生を振り返った唄と言われますが、相変わらず皮肉たっぷりに若い頃の自分を振り返っています。

そういえばMy Back Pagesは2011年に妻夫木聡松山ケンイチ主演で公開された映画のタイトルにもなっています。


映画『マイ・バック・ページ』予告編 - YouTube

安保闘争の時代、全共闘のリーダーとそれを追う記者の話で、この時代に感心を寄せる私にとっては好きな映画なのですが、主題歌として真心ブラザーズ奥田民生がディランのMy Back Pagesをカバーしてるんです。これがまた素晴らしいんですが、中でも真心ブラザーズが歌う和訳が秀逸なので、ぜひ一度聴いてみてください。

 

 

第1位 The Times They Are A-Changin'

The Times They Are A-Changin'

The Times They Are A-Changin'

1位はやはりこれでしょうか。

邦題「時代は変わる」は、ディランを語るうえで、欠かせない歌です。

 60年代につくられた歌ですが、今聴いても、未来のことを唄っているような先見性があります。いつの時代も、時代は変わることだけは、不変なんだと気づかされます。
 
 
 

 初級編ベスト7、いかがでしたでしょうか。

ビートルズ世代にとっては当たり前だったと思いますが、若い世代にとってはそうでもありません。平成世代がもっとディランを聴くようになってくれたら、私も嬉しいです。

最後に『時代は変わる』の歌詞の一部に乗せて、今日はお別れします。
 

この国すべてのお母さんやお父さん
あなた方の理解できないことに とやかく言うのは止めてくれ
息子や娘は、もうあなたの思うままにできない
あなた方の古いやり方は急速に色褪せてる
もしあなた方が手を貸せないというのなら、どうかその道を空けてほしい
そう、時代は変わってるのだから

敷かれた道には、呪いがかけられているように
ゆっくり流れたものも、すぐ速くなるさ
今あるものも やがては過去のものとなるだろう
順番はすぐ入れ替わる
今先頭を行く者も やがてはビリっけつさ
そう、時代は変わってるのだから
だって、時代は変わっているのだから