あなたは誰からの【承認】を求めていますか?
人間は他者を認識する能力を身につけ、社会生活を営んでいくうちに、「誰かから認められたい」という感情を抱くようになる場合が多い。この感情の総称を承認欲求という。
(Wikipediaより)
承認欲求という言葉は、SNSが流行しだしてから、一般的に用いられるようになったそうな。
Facebookのイイネ欲しさに、リア充っぷりをあくせく投稿する若者を挙げて、「承認欲求が異常だ」というように、どちらかというと否定的にこの言葉が用いられている印象を受けます。
しかし、そうやって承認欲求を否定する人は、流行を否定する意見を出すことによって一目置かれたいという別の承認欲求が働いているとも言えますし、
そのような意見に流されて、イイネが欲しいけれど投稿を控えることにした大多数の傍観者も、世間体というものに対して承認欲求が働いています。
たまに“人様の目は気にしない”タイプのひとがいますが、このようなひとはSNSのような日常の承認ではなく、将来のキャリアに対しての承認欲求が勝っているだけであり、発揮する場所が違うだけで承認欲求を持つと言う点では同じなのです。
自分が求めている承認欲求の割合を知ろう
このように、承認欲求は社会生活を営むために必要な、誰もが持つ欲求のひとつなので、承認欲求そのものに対して“捨てよう”というのは、ナンセンスということになります。
それでは私達は、この沸き起こる承認欲求をどう処理すれば良いのでしょうか。
最近読んだ本では、承認欲求を2つに分類していました。
日常の承認=短期的な承認欲求
キャリアの承認=長期的な承認欲求
ここでいう日常の承認は、上に挙げたSNSのような友達付き合い、職場内の“輪”の中に自分がはいれているか、といった種類の承認のこと。これを重視する人は、毎日を楽しく過ごしたいタイプの人が当てはまるらしいです。
逆にキャリアの承認は、今は楽しくなくても10年後、20年後、というように、
もっと長期的なスパンで自己実現を求めている人が持っている欲求なのだとか。
たぶんこのふたつの欲求をきれいに分け持つ人というのは少なくて、どっちも欲しいという意見が多数ではないでしょうか。ただ人によって、その割合は違ってくるのかなーと思うので、これを機会に改めて自分の承認欲求の割合を知りましょう、という話です。
ちなみに私の承認欲求の割合は
日常50% キャリア50%
なんとも欲張りな人間だと思い知りました…。
これもいくつかのタイプに分類できそうです。
例えば…
日常90% キャリア10%
・・・毎日それなりに楽しく過ごせれば幸せ。一般的な価値観の中でそれなりに楽しく過ごしてきた。クラスの中心グループの中にいたような、承認欲求に恵まれて育ってきたタイプが多そう。王道を好む。パーリーピーポータイプと名付けよう
日常10% キャリア90%
・・・「今にみてろよ…!」という執念を根底に持っている。決して王道に乗れなかったような、承認欲求が満たされること無く育ってきたタイプが多そう。ニッチを好む。バリキャリタイプと名付けよう
日常50% キャリア50%
・・・すべてを欲しがる欲張りさん。優柔不断な一面もある。毎日楽しみながら一発当てて成り上がりたいと思っている。成り金タイプと名付けよう
このように自分の承認欲求の種類をおおまかに知っておくことで、なにか人生の大きな決断を迫られた時に判断しやすくなるのではないでしょうか。
そしてここからより深く掘り下げるためには、その中の“誰”に認められたいのかを考える必要があります。
私はある時、後輩から就活の相談を受けたことがありました。
後輩「いくつか内定をもらいまして、私としては、B社の仕事に興味があるのだけど、親からは大企業であるA社を望まれています。どうすればいいんでしょうか」
このような相談に対して、
私は「いや、自分が興味のあるB社にしたほうがいいのでは?」というアドバイスをおくってしまったのですが、今思えば彼の潜在的な欲求に気付けていなかったのかもしれません。そもそも価値基準を自分自身の人生に置いているのであれば、相談しなくてもやりたいことを選択するはずでしょう。彼の中で大事なのは「やりたい仕事に就く」ではなく、「親に認められたい」だったのです。
彼は両親からの承認を1番に求めていたのです。
私がすべきアドバイスと言うのは、私の私見を述べることではなく、彼の承認欲求を気付かせてあげることだったのかもしれません。まるでカウンセラーですね。
案の定、この後輩は大企業のA社を選んでいったので安心しました。
敵を知ろう
自分の承認欲求に目を背けず、細かく分析することは幸せな人生を選ぶ上で大事そうです。
先ずは敵を知り、戦略を立てるのと同じように、承認の対象を知り、欲求を手に入れたいものです。
そう考えると、フォロワーからの承認欲求があれば、Facebookでイイネをもらうよう工夫することは、正しい戦略なのかもしれません。そもそも第3者がその是非を問うことではなかったのです。
しかし私が欲するこのブログのPV数の増加や、はてブが欲しいという承認欲求は、一向に満たされる気配はありません。その点については第3者に是非を問いたいです。。
さようなら!