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ディラン好きの日記

転がる石のように

管理者を陰口ババア呼ばわりしたことを反省したい

 

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職場を取り巻く環境が劣悪になっている。

なにが劣悪かって、人間関係だ。

我が職場、訪問看護事業を統括する部門はワンフロアにまとまっており、極めて閉鎖的な空間である。

そこの中には事務の島があり、福祉用具の島があり、ケアマネージャーの島があり、リハビリ専門職の島があり、そして管理者を含む看護師の島がある。

今、隣の看護師の島で戦争が起きている。その島だけでやってくれるならともかく、張り詰めた空気はフロア内に蔓延、ついにはケアマネ島、事務島、福祉用具島でも紛争が起こる事態となっている。

今まで中立的立場をとってきた我がリハビリ島だが、ついに私達の島にも白羽の矢がたった。

 

私達は毎日、各々の業務を終えてから事務所に集まり、夕礼というものを行う取り決めとなっている。その場では訪問を行った利用者の状況、新規問い合わせの有無や入院の連絡、ヒヤリハットなどの共有事項を報告し合う。カンファレンスのようなものだ。

最初はリハビリ専門職間で行っていた夕礼だが、管理者たっての要望により、看護師とともに行うこととなった。理由は「リハビリが何をやっているのかわからない」「看護師ありきの訪問看護ステーションだから」という上から目線なものだが、そう決まったのは私がここに来る前のことなので、どのような事情があったかはわからない。当時のリハビリ職の状況が劣悪だったのかもしれないから、一概に悪い提案とは言えない。むしろ同じ利用者に対し、看護とリハビリが組み介入することもあるのだから、合同カンファレンスは連携を深めるために重要なことである。

 

一致団結。これからは今日までのことは忘れましょう、そして明日から共に協力し合い、連携を深めていきましょう。高まる機運。

私たちの事業所は変わりつつあった。

その矢先、コトは起こった。

 

数日後、管理者の訪問中にちょっとしたヒヤリハットが起こった。その事項は前日の夕礼で共有していたことであったが、管理者は「私、聞いてない」の一点張り。すごい剣幕でリハビリ島にまくし立ててきたのである。

 

私は以前、このような管理者の独善的、権威主義的人間性に嫌気がさし、”陰口ババア”という暴言を読者の皆様に残してしまった。

dylan-zuki.hatenablog.com

 しかし最近になって、管理者が我々に対しそのような対応をとるのは無理もないと思えてきた。それは彼女自身が耐えきれぬストレスの元にあるからだろう。

というのも、管理者が束ねる直属の部下である看護師同士の仲がすこぶる悪いのである。

大きな要因の一つは一人のクレイジーな看護師の存在がある。彼女は年齢から考えるとかなりのベテランなのだが、薬を塗る手順を間違えるなどのイージーミスが多く、利用者からクレームが相次いでいる。本人曰く、「私は患者さんとのコミュニケーションを大事にしてます」とのことだが、クレームをもらっては元も子もない。そんなことが繰り返されるものだから、同僚が彼女に接する態度もだんだん凄まじさを増している。

大体昼休みと夕方に一回ずつ、事業所に怒号が飛び交う。ベテランが10年以上年下の後輩に怒鳴られているのを見るのは哀しい気持ちになる。せっかくの昼休みも、側から見ているこちらとしては心休まらないのだ。

 

いざこざの原因はそれだけではない。月末になると利用者一人ひとりに対し、報告書及び計画書を作成するのだが、これは分担され、決まった持ち人数分を書くノルマがある。しかし、彼女はいつもその3分の1もこなせていない。聞くところによると、「文章が稚拙すぎる」「論点がズレている」ので、結局ダブルチェックに多大な時間をとられるようなのだ。本人は「今まで計画書を書いたことがないので、書き方がわかりません」と弁明するが、この発言も火に油を注ぐのみである。

結局、何度書き直しを依頼してもダメなので、最近は管理者が残業をして彼女の分の計画書も仕上げている。

 

現在、管理者とその他看護師が結託し、問題の看護師を退職へ追い込もうとしている。企業というものは特別な理由がない限り、従業員へ解雇を通告することができない。つまり「仕事ができない」程度では、解雇できないのだ。この点はとてもデリケートなので、なんとか「自発的に」「辞めて」もらうよう、今日も怒号が鳴り響く。今までその陰口により、幾人もの人間を退職に追い込んできた管理者も、今回ばかりはクレイジー看護師の鉄のハートに手を焼いている。どんなに年下に怒鳴られても、陰口を言われてもケロッとしている彼女は、きっとどんな環境でも生きていける。いや、生きていくだろう。

他人としてこの看護師と関わる分には、悪い人のようには思えない。だがもし自分と同じ

部門にいたなら、私達も同じ状況になっていたかもしれない。そう考えると、管理者のストレスにも同情できる。そして、それぞれの部門が問題を抱える中、リハビリ部門だけが順調とあれば、粗も探したくなるのかもしれない。

 

以上を踏まえ、私は管理者を陰口ババアと呼んだことを反省し、彼女に同情することにした。今にして思えば、ヒヤリハットを起こした時の「記憶にございません」発言も政治家っぽくてかっこいい。

昨日はついに、「看護師が遅く戻る時は夕礼を先に始めてて下さい」「どうして看護師を待つのですか?」というお叱りを頂いた。私の記憶する限り、看護師との夕礼が始まったのは、「連携を深めるため」に管理者が強く要望したからであるが、きっと私の記憶違いだろう。或いはユーレイの仕業かもしれない。

 

管理者が直接的な指導を行わないのは、直接言っても無駄、という適切な人事評価が基にあった。身内をかばい、波が立たぬよう陰口で済ませ、輪を保とうとした彼女の振る舞いは、管理者としての鑑かもしれない。

その結果、身内で戦争が起ころうとも、しょうがないじゃない

にんげんだもの

八つ当たりしたっていいじゃない

にんげんだもの

 

私はいま、相田みつをの境地に立ち、必死で心を鎮めようとしている。

冷静になれば、今まで彼女がしてきた振る舞いは、BossとしてBest Actionだったのだと心を入れ替えることができた。私はこのような管理者としての振る舞いを、略してBBAと呼び、評価したい。

彼女はこの上ないスーパーBBA。

若者風に言うなら、クソBBA。

 

これからは敬意を込めて、“陰口ババア”に代わり、“クソBBA”と呼称することをここに宣言したいと思う。