舐められやすい人の特徴
私は、舐められやすい星の下で生まれたようだ。
保育園では無口のために、
小学校では勉強ができないために、
中学校では運動ができないために、
高校ではいじられキャラとして、
大学では体型のことで、
社会人としては新人として、
中堅社員としては新入社員から、
社会人留学した時は若い子からおじさんとして、
ベンチャーに転職したときは気の弱い社員として、
管理職になってからは部下に舐められている。
一時期、どうして自分ばかり舐められてしまうのだろうかと、真剣に悩んだこともある。その度に、あまりニコニコしないようにしようとか、嫌な時は顔に出すようにしようとか、口に出して伝えようとか、工夫をしてきた。それでもやはり、どこにいっても、私は舐められやすい。
では、どうして私は人に舐められやすく、あいつは舐められにくいのか。
その理由を考察してみたい。
舐められるとは?
舐められている状態とは、どのような状態なのか。
私が思う舐められている状態は、指摘を受けやすいことだと思っている。
人からの注意を受けやすい人が、舐められやすい人である。
注意や指摘というのは、お笑いで例えればツッコミである。
舐められている=ツッコミを受けやすいと考えれば、
舐められやすい人は、お笑いで言うボケのポジションに立っていることになる。
どうして私ばかり舐められてしまうのか?
世の中には、ツッコミに対してボケが圧倒的に足りていない。
人々にとっては、ボケの需要が高くツッコミは供給過多の状態だ。
そのような状態だから、少しでもスキを見せれば、こぞってその人をボケに仕立て上げる。そして、ボケの周りにツッコミが群がる状態が生まれる。
私ばかり舐められてしまう、と感じるのは、
実は、自分が身を置いている環境も関係しているのだ。
私の周りには、スキがない人が多い。或いは、スキがあっても見せたがらない人が多い。人はある種、自己防衛のために他人を舐める行動をとる。
だから、ついうっかりスキを見せてしまう自分は、どうしてもボケの役割を担当することになってしまう。
私が見せるスキの種類は例えば、以下のようなものだ。
・よく笑う
・冗談を言う
・失敗談を話す
・失敗した後、自分で笑う
・忘れっぽい
・他人に指摘をしない
上記に該当する行動をとっている場合、スキを見せていることになるので要注意だ。
余談だが、私が今まで会ってきた”ボケ担当”は、皆総じて人が善かった。
舐められる人=嫌われている人ではない。舐められやすい人は、人に好かれやすい。
皆ボケを求めているから、舐められやすい人の周りには、人が集まってくる。実際、私も友人が多いし、プライベートでも職場でも、気づくと話題の中心になっていることが多い。逆に、嫌われている人というのは、舐められるのではなく、無視されることになるだろう。舐める⇄舐められるというのは、ひとつのコミュニケーションなのだ。
だから、舐められやすい人というのは、実は人気者なのだということを伝えておきたい。
舐められることを回避するには
以上を踏まえ、舐められることを回避するには、なるべくスキを見せないことが大切だ。スキの要因となるのは、失敗の元となるハイリスクな行動を起こすこと、よく笑うこと、冗談を言うことである。だから、チャレンジをせず、仏頂面で冗談を言わない人間になるのが手っ取り早い。
それが嫌なら、圧倒的な結果を出すしかない。
世の中には、スキだらけだけど、舐められない人もいる。
スティーブ・ジョブズだって、
タイガーウッズだって、
明石家さんまだって、
プライベートで失敗しても、コンプレックスを曝け出していても、舐められてはいない。むしろ、結果を出している人がスキを見せると、ひとつ頭の抜けた尊敬される存在になる。それまでの道は厳しい。舐められて、馬鹿にされ続けながら、結果を出すことにコミットしなければならないからだ。
他人に舐められたくないと思っているあなたは、どちらを選ぶか。
失敗を恐れてチャレンジをせず、笑わずに生きていく手段をとるのか。
結果を出すことを目指してハイリスクな行動を起こすか。
私はどうしても後者を選んでしまう性なので、しばらく舐められることに甘んじようと思う。
もし、あなたが私と同じような道を選ぶなら、最後にひとつだけアドバイスしたい。
周りにチャレンジする人が多い環境に身を置こう。
チャレンジしている人は、人のチャレンジを応援してくれる。
もしあなたの周りに”人を舐める人”が多いのなら、
そこはあなたにとって、生き辛い場所となる。