ディラン好きの日記

転がる石のように

医療・福祉

国際福祉機器展(HCR2016)に行ってきた

目覚ましが鳴る。慌ててスマホに手を伸ばした。 朝8時。 10時にビックサイトだから、約束まであと30分は寝れる。 目覚ましが鳴る。慌ててスマホに手を伸ばした。 朝9時半。 約束の時間まで、あと30分しかない。 終わった、と思った。 福祉用具のF氏…

勉強会に参加したら悪徳セミナーだった

先日、職場の先輩とふたりで勉強会に参加した。 ウェブサイトで見つけたその勉強会は13800円と少々割高だったが、私の専門分野の勉強会ではよくあることだ。 内容は呼吸リハビリテーションについて。朝から夕方まで。それだけのボリュームならなおさら…

僕は生活保護を受けていたかもしれなかった。

私の父親は、まだ私が幼かった頃に、脳幹出血で倒れた。 脳幹という場所は呼吸、覚醒、自律神経の中枢である。 不運にも父は、生命維持において最も重要な場所に、脳出血を発症してしまった。 手術の適応もなく、家族はただただ黙って見守っているしかない。…

医療用語だらけの桃太郎

桃太郎 作者: 芥川竜之介 発売日: 2012/09/27 メディア: Kindle版 この商品を含むブログ (1件) を見る 昔々、あるところに後期高齢者2名が搬送されました。 おじいさんはリハビリに…行きたくなくて、「今日は体調が悪い。風邪ひいたかも」と駄々をこねていま…

【NYひとり旅 回顧録8】NYの病院を見学してきた!

医療技術分野における絶対的先進国、アメリカ。 それは私が専門とする理学療法分野でも同様の立ち位置にある。 アメリカが発祥 アメリカは最先端 よってアメリカはすごい。 私達はこの言葉を妄信している。 本当にアメリカの理学療法は進んでいるのだろうか…

いよいよ到来!介護保険 2割負担の時代

いよいよ8月から介護保険サービスの利用料が2割負担となる人が現れます。 介護保険制度創設当初、利用者にとって、サービス1割負担というのはとても魅力的なものでした。しかし高齢化社会を見据えるにあたって、いつまで1割負担が維持できるのか、という…

『親を介護する』ということ

親を介護するとは、どーゆうことでしょうか。 私はそれは、 介護を通して自分の無力さを受け入れることだと考えています。 子供の頃、親は絶対的な存在であったと思います。 幾度かの反抗期はあったにせよ、結局子供というものは親に帰属せねば生きてゆけま…

医者になることのコスパについて考えてみる

「医学部を目指せ」 とはよく言われたものだ。 我が子に医者になってもらえたら…! という親の想いは、いつの時代も…少なくともじいちゃんばあちゃんから続く、親子3世代に渡っては、共通するものだと思う。 私もまた受験生のころに、「医者になったら?」…

人との接し方の秘訣は、認知症ケアの方法論の中にあった

新しい生活をスタートさせて3ヶ月が経とうとしている。 クラスの中でまだまだ居場所が見つけられないという人 職場で苦手な人との関わり方に悩む人 好きな人にうまく話しかけられないという人 親子のあいだでコミュニケーションがうまくいっていないと感じ…

私たちは認知症をどう理解すればいいのか

みなさんは、認知症をどう理解していますか? 多くのメディアが取り上げるように、認知症になると日時、場所がわからなくなり、名前も忘れて、暴力的な性格に変わり、徘徊してしまう。 その様相は人間的な生活から逸したものとして感じられ、「認知症の人に…

入院してみてわかったこと

以前、入社ストレスで入院してしまった失敗談を書きました。 新入社員へ告ぐ『4月の正しい乗り越え方』 - ディラン好きの日記dylan-zuki.hatenablog.com が、入院したことによって学んだことも多かったのでまとめておきます。 ①一度は看護師に恋心を抱いて…

理学療法士の競合他社は?(介護保険領域 編)

前回は、介護保険サービスにおいて理学療法士が提供する価値について書いてみました。 <a href="http://dylan-zuki.hatenablog.com/entry/2015/05/17/201112" data-mce-href="http://dylan-zuki.hatenablog.com/entry/2015/05/17/201112">介護保険サ…

介護保険サービスで理学療法士が提供する価値って?

以前、病院における理学療法士の競合他者について考えてみましたが、今回は、介護保険領域での競合他社を考えてみたいと思います。その前に、本エントリでは介護保険領域において、理学療法士がサービス利用者に提供している価値をまとめておきたいと思いま…

理学療法士の競合は?(病院編)

前回のエントリでは理学療法士という職業の専門性について書きましたが、今回も誰に、どんな価値を提供しているのか、という視点で、理学療法士の競合分野を分析してみたいと思います。 まず、理学療法士が働く場所ですが、いくつか分類できます。 1.病院 ⑴…

理学療法士が思う、理学療法士のすごいところ

みなさんにとって、自分の仕事の強みって何ですか? 私は普段、理学療法士という仕事をしていますが、フツーに生活している分には接することがないので、なじみがないかもしれません。それでも聞いたことがある人は、リハビリをするひとっていうイメージがあ…

病棟のジレンマ

病院で働いていると、「手に負えない患者」に一度は出会う。 (ここで言う「手に負えない患者」はクレーマーとは異なる。重度の認知症か、入院による混乱により不穏状態になっている人のこと) 着替えをさせようとしても頑なに拒み、おむつ交換をしようにも…