ディラン好きの日記

転がる石のように

僕は生活保護を受けていたかもしれなかった。

私の父親は、まだ私が幼かった頃に、脳幹出血で倒れた。 脳幹という場所は呼吸、覚醒、自律神経の中枢である。 不運にも父は、生命維持において最も重要な場所に、脳出血を発症してしまった。 手術の適応もなく、家族はただただ黙って見守っているしかない。…

「深夜番組」化するウェブコンテンツ

思春期の頃、当時の私がアングラな世界を垣間みることができたのは、テレビの深夜番組ぐらいだった。 平成生まれとは言え私が過ごした00年代は、まだインターネッツにどこからでもアクセスできる時代じゃなかった。 うちにもデスクトップ型のパソコンがよ…

奇妙礼太郎が好きすぎる。

今週のお題「私のテーマソング」 最近、というか、かれこれ一年くらい前からハマっているアーティストがいます。 まずはこちらをご覧下さい。 バックで流れているオーシャンゼリゼ、すごく耳に残りませんか? この特徴的な声の主は、奇妙礼太郎というシンガ…

医療用語だらけの桃太郎

桃太郎 作者: 芥川竜之介 発売日: 2012/09/27 メディア: Kindle版 この商品を含むブログ (1件) を見る 昔々、あるところに後期高齢者2名が搬送されました。 おじいさんはリハビリに…行きたくなくて、「今日は体調が悪い。風邪ひいたかも」と駄々をこねていま…

【大学生のうちに読んでおきたい】おすすめの旅行記BEST5

こんばんは、ディラン好きです。 亀のスピードでひとり旅の思い出を書いていたら、いつの間に夏が終わってました。 実際は夏休みもなく仕事していましたが、おかげで頭の中はニューヨークに飛んでいましたよ。 ついでに今まで読んで印象に残った旅行記を大学…

【NYひとり旅 回顧録10】〜最終章〜

ニューヨーク出発の朝、私は最後にもう一度だけセントラルパークを訪れることにした。 湖畔のほとりのベンチに座って、小一時間程度ぼーっとした。晴れてからの夢である。 それからホームステイ先を出る前に友人Sがくれた手紙を読んだ。ヘタな絵になぜか泪が…

【NYひとり旅 回顧録9】マンハッタンの街角で見つけたアート達

こんばんは、ディラン好きです。 世間では今日でシルバーウィークが終わるみたいですが、 日頃から65歳以上を相手にしている私は 明日からも永遠にシルバー・ウィークなので泣いて喜んでおります。 祝日も仕事の私は、祝日の予定を血眼になって埋めなくて…

【NYひとり旅 回顧録8】NYの病院を見学してきた!

医療技術分野における絶対的先進国、アメリカ。 それは私が専門とする理学療法分野でも同様の立ち位置にある。 アメリカが発祥 アメリカは最先端 よってアメリカはすごい。 私達はこの言葉を妄信している。 本当にアメリカの理学療法は進んでいるのだろうか…

【NYひとり旅 回顧録7】マンハッタンの中心で、宿を失う。

蒼井そら 青い空 白い雲 ここはニューヨーク。 誰もが憧れる大都会の摩天楼 わたしはここで、 宿を失っていた。 それは突然のことだった… 「Hey,Mr Dylanist.」 「Time has come..」 「Get out!」 私はすっかり忘れていた。5日間しか宿を取っていなかったこ…

【NYひとり旅 回顧録6】ニューヨークとボブ・ディラン

こんばんわ、ディラン好きです。 『平成生まれのディラン好き』 というキャッチは世の中にまったく浸透していませんが、 私の記事を見れば、いかにディラン好きであるかがわかるでしょう。 (ていうか全体の記事数少なっ!!) 今日はNYでディランゆかりの地…

【NYひとり旅 回顧録5】〜地下鉄で出会ったちょっとおかしな人達〜

こんにちは、ディラン好きです。 最近、色々あって更新が滞ってしまっていました。 急な寒さのせいで玉袋筋太郎がひきこもりがち。— ディラン好き (@dylan_zuki) 2015, 8月 26 今日からまたNY旅の思い出話を再開したいと思います。 【NYひとり旅 回顧録】旅…

【NYひとり旅 回顧録4】男ふたりでSEXミュージアムに行ったら後悔した話

【NYひとり旅 回顧録】旅のはじまりと、人生で一番さびしいディナー - ディラン好きの日記 【NYひとり旅 回顧録2】ハイラインで、熱中症にかかった話 - ディラン好きの日記 【NYひとり旅 回顧録3】ダコタ・アパートでジョンレノンの死に想いを馳せる - ディ…

【NYひとり旅 回顧録3】ダコタ・アパートでジョンレノンの死に想いを馳せる

【NYひとり旅 回顧録】旅のはじまりと、人生で一番さびしいディナー - ディラン好きの日記 【NYひとり旅 回顧録2】ハイラインで、熱中症にかかった話 - ディラン好きの日記 突然ですが私、ジョン・レノンが好きです。 破天荒な若かりし頃から、年取って悟り…

【NYひとり旅 回顧録2】ハイラインで、熱中症にかかった話

前回からはじまったNYひとり旅の回想録ですが、しばらくの間続きます。 【NYひとり旅 回顧録】旅のはじまりと、人生で一番さびしいディナー - ディラン好きの日記 到着早々、ニューヨークに圧倒されてしまった私はピザ屋で最高の孤独を味わった後、トボトボ…

【NYひとり旅 回顧録】旅のはじまりと、人生で一番さびしいディナー

皆さん、夏休みを満喫していますか? 私に関しましては、どうにも今年は夏休みというものは取れそうにないので、 昔の夏の思い出にでも浸ってみようかと思います。 およそ5年前、私がまだ大学生だった頃の話です。 --------------------------------------…

世の中にはびこる“イズム”を簡潔に整理してみた

民主主義: デモクラシーと同義。参加者全体の合意形成を重視する思想のこと。このような政治体制を民主制と言い、デモクラシーは民主主義と民主制双方の意を含む。 民主主義という概念は時代によって変化しており、『デモクラシーとは何か』の著者、ロバー…

いよいよ到来!介護保険 2割負担の時代

いよいよ8月から介護保険サービスの利用料が2割負担となる人が現れます。 介護保険制度創設当初、利用者にとって、サービス1割負担というのはとても魅力的なものでした。しかし高齢化社会を見据えるにあたって、いつまで1割負担が維持できるのか、という…

『親を介護する』ということ

親を介護するとは、どーゆうことでしょうか。 私はそれは、 介護を通して自分の無力さを受け入れることだと考えています。 子供の頃、親は絶対的な存在であったと思います。 幾度かの反抗期はあったにせよ、結局子供というものは親に帰属せねば生きてゆけま…

海外旅行に行く前に知っておきたいこと 〜6万円ドブに捨てた話〜

そうだ、台湾にいこう。 そう思ったのは、先月末。 突然の思いつきだった。 私は変わり映えもなく過ぎるだけの毎日にウンザリしていた。 そんな日常を変えたかった。 「週末弾丸旅行をしてみたい」 おいしいものを食べにいくためだけに海外へ行く という贅沢…

“高田純次”がモテるワケ

今日の情熱大陸は、 なんと、高田純次さん ところで高田純次ってみんな好きですよね?(ちがう?) うちの母親も好きだし、 私も好き。 どうやら世代を問わず、若い女子にも人気らしい。 なぜだろう? あんなにテキトーで、ハチャメチャやってるのに、 みん…

医者になることのコスパについて考えてみる

「医学部を目指せ」 とはよく言われたものだ。 我が子に医者になってもらえたら…! という親の想いは、いつの時代も…少なくともじいちゃんばあちゃんから続く、親子3世代に渡っては、共通するものだと思う。 私もまた受験生のころに、「医者になったら?」…

「退屈」と「消費」と「恋愛」についてのメモ

私はこのイベント…参加できなかったのだけど(泣) 勝手にこのテーマについてメモメモ。 <a href="http://inkyodanshi21.com/events/7342/" data-mce-href="http://inkyodanshi21.com/events/7342/">イベント「退屈と消費と、恋愛と。」を終えて。<…

人との接し方の秘訣は、認知症ケアの方法論の中にあった

新しい生活をスタートさせて3ヶ月が経とうとしている。 クラスの中でまだまだ居場所が見つけられないという人 職場で苦手な人との関わり方に悩む人 好きな人にうまく話しかけられないという人 親子のあいだでコミュニケーションがうまくいっていないと感じ…

【感想】ブルーボトルコーヒー vs スタバ

先日、東京都現代美術館に用があったので、清澄白河駅に降りたんですけど、 清澄白河と言えば、ブルーボトルコーヒー、 ブルーボトルコーヒー 今年2月に日本に初上陸したブルーボトルコーヒー、オープン前から『サードウェーブ・コーヒー』とか言われてかな…

YouTubeで見つけた珠玉のボブディラン曲 cover【8選】

こんばんわ、ディラン好きです。 昨日、YouTubeを漁ってたら、ボブディランのカヴァーをしている人をたくさん発見したので、 今日はその中から厳選したものを紹介したいと思います。 (http://www.popspotsnyc.com/Subterranean/) 1.COVER by The One Man Ba…

「人に与える」ということ

私のおじいちゃんとおばあちゃんは二人暮らし。 おじいちゃんは85歳。最近はずいぶん弱ってきてしまったが、それでもほぼ毎日自分の設計事務所まで歩いているらしい。現役で仕事をしている。 おばあちゃんはもうすぐ80歳。色々と病気を抱えているが、そ…

あなたは誰からの【承認】を求めていますか?

人間は他者を認識する能力を身につけ、社会生活を営んでいくうちに、「誰かから認められたい」という感情を抱くようになる場合が多い。この感情の総称を承認欲求という。 (Wikipediaより) 承認欲求という言葉は、SNSが流行しだしてから、一般的に用いられ…

私たちは認知症をどう理解すればいいのか

みなさんは、認知症をどう理解していますか? 多くのメディアが取り上げるように、認知症になると日時、場所がわからなくなり、名前も忘れて、暴力的な性格に変わり、徘徊してしまう。 その様相は人間的な生活から逸したものとして感じられ、「認知症の人に…

入院してみてわかったこと

以前、入社ストレスで入院してしまった失敗談を書きました。 新入社員へ告ぐ『4月の正しい乗り越え方』 - ディラン好きの日記dylan-zuki.hatenablog.com が、入院したことによって学んだことも多かったのでまとめておきます。 ①一度は看護師に恋心を抱いて…

頼むから巻き込まないでほしい

疎遠になっていた友人から久しぶりに連絡がきた。 お互い社会人になったのだし、久しぶりに飲みにいかないか、との誘いだった。 もう5、6年経つけど、そういえばあの頃は良い思い出を共有させてもらった。 旧交を暖めようと、私たちは有楽町の古びた居酒屋…